…ドロカビもまともに作品を書き上げられていないというのに、
デデカビを書きたくなってきた。(汗) だってもうすぐお誕生日ですもんね!
そんな妄想。
(追記)元はまんが形態にしようと思っていたネタのメモなので、かなり読みづらいと思われます。
しかも結局は描かなかったという。 …い、いつか描け(書け)たらいいな!
自分は多分にデデデに夢を見ています。たとえ『自称』と言われようとも、 大王は大王。真の王たる者、だと。
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※オリジナルアイテムとか設定とか出てきます。
今年もまた、この花の季節がやって来た――――
『カービィ、お誕生日おめでとう!』
『おめでとう、カービィ!』
「…わぁ。今年もいっぱいお祝い貰ったんだねー」
「うん。…えへへ」
「それじゃ、僕からも。―――お誕生日、おめでとうカービィ!」
「ありがとーっ、ワドルディ!」
カービィははにかみながら、バンダナワドルディからのプレゼントを受け取る。
「…でも、いいのかなぁ、こんなに貰っちゃって…。ボク、本当は自分の誕生日がいつなのか、覚えてないのに…」
「―――なんだ。まーだそんなこと気にしてんのか、お前」
「あ、大王。大王もお誕生日おめでとう!」
「おー。ありがとよ」
「…ったく…愚民どもめ…、わしの誕生日だって言っても、誰も日付覚えやしなかったっていうのに、カービィを同じ誕生日にしてやった途端、祝うようになるなんて…ぶつぶつぶつ」
「大王さま、元気出してください、せっかくお二人の共同誕生日パーティーなんですからーっ」
すっかりと拗ねてしまって黒いオーラを出しまくるデデデを、バンダナワドルディが慌てて慰める。
そんな二人を眺めてくすくすと笑いながら、カービィは数年前の出来事を思い出す。
―――ボクは、根っからの旅人だから。生まれた日付を祝うなんて習慣も知らなかったし、もちろん自分が生まれた日がいつだったのか、どこで生まれたのかすらよく覚えていなかった。
覚えている中で一番古い記憶は、多分生まれて間もない頃に、『誰か』と出会った、どこかの花畑の記憶。
誕生日はいつかと聞かれて、正直に覚えてないと答えた。…それから何度目かのデデデの誕生日パーティーに顔を出して、飾られていたある “花” に、見覚えがある、と言った、その次の年のことだった。
『―――生まれたばっかの頃の記憶の中で、この “花” を見かけたんだろう? これはな、わしの誕生日の前後にしか花を付けないっていう殊勝な花なんだ。わしは「デデデフラワー」って呼んでいる』
『正式名称は、ちゃんと他にあるんだそうです…』
花を片手に、自信満々にふんぞり返るデデデの隣で、バンダナワドルディがこっそりと補足を付け足していた。
話が見えずに、きょとんとするカービィに向かって、デデデは「デデデフラワー」とやらを突きつける。
『つまり、お前もこの花の季節に生まれた可能性があるって訳だ。…だから、特別に、お前をこのわしと同じ誕生日にしてやるっ! …ふふん、喜べ!』
……それでも、何を言われたのか、カービィには分からなくて。ぽかんと見上げていたら、「こいつ、まるで分かってねーな…」とぼそりと呟いて、デデデはカービィに花を押し付け、もう一度噛んで含めるように言った。
『だからっ、今年からは、お前もオレ様と同じ日に、誕生日を祝うんだよ!!』
―――その年から、カービィには、お祝いをする日が一日増えたのだ。
その日は、ちょうど、カービィがプププランドに足を踏み入れ、デデデと初めて対決した日。
後で聞いた話によると、自分の誕生日を皆に一向にお祝いしてもらえなかったデデデが自棄を起こして、強制的にパーティーを開こうと、国中の食べ物を奪っていったのだそうだ。…結果として、旅の若者に懲らしめられ、さらにその若者が国を挙げてのヒーローとして迎えられるという、最悪な誕生日になってしまったのだが。
それから、いくつかの季節が巡った。旅の途中だった若者はすっかりこの国に馴染み、最初は顔を合わせる度にいがみ合っていた大王も、何だかんだで協力し合ったり競い合ったりする悪友、戦友のような存在になっていた。
……今年もまた、立派で鮮やかな花を付けた「デデデフラワー」を手に、カービィは笑みを浮かべる。
『 お誕生日 おめでとう 』
……たったそれだけの言葉が、お祝いしてもらうことが、こんなにも嬉しいことだったなんて。―――この国に来るまで、ボクは知らなかった。
「………ありがとう、デデデ。」
ボクにとって、初めての、きっと一生で一番嬉しかった誕生日プレゼント。 キミがくれた、ボクの『誕生日』。
いつもであったら「大王と呼べ!」といちいち訂正を要求するデデデも、カービィが本当に言いたいことを察したのか、ふふん、と満足そうに胸を張った。
「―――前にも言っただろ。 このプププランドに一度でも足を踏み入れて、この国を、いやこの星のことが気に入ったと口にしたヤツは。たとえ元が流れ者だろうが、悪人だろうが、嘘吐き魔術師だろうが、伝説の英雄だろうが関係ない。 誰であろうと、この国を好きになった時点で、そいつはもうこのわしの国民。 …オレ様の部下になるんだ、ってな!」
「……最後の一言がなければ、いい事言ってるのに…ねー。」
「何を言う、それがなければデデデ大王様ではなかろう!」
にこりと微笑みながらのカービィのツッコミも、堂々とかわして言い切ってみせるデデデに、バンダナワドルディがくすくすと笑いながら、盛大な拍手を送っていた。
―――カービィがこの国にやって来てからの、20回目のデデデ大王誕生日パーティーでのこと。
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