2014年3月8日

(story)天の女王と鏡の幻想1

ぴくしぶ投稿済『天の女王と鏡の幻想』
初出.1

 今のところ、一番書きたいと思っている、トリデラ終盤ストーリーつれづれ話。ゲームで言う[6-6]ボス戦~エンディング、ぐらいの時間軸にあたるお話。 大まかな展開は決めているのですがまだざっとしか書けてないので、小分けにしてみてます。

・100%クリアまで進んだ上での妄想をもとに書いているものでありますが、最初のストーリーモードエンディングまでの話なので、「真・格闘王」での対戦相手は登場しません。

・一応、タラセクです。具体的イメージは[ タラ→ ←セク ]ぐらい。そして悲恋っぽい。

・前にタランザのバレンタインネタで作った設定=天空の民のうち数名が、反逆者として捕らえられる前はロイヤルロード(帝都セクトラトア)の宮殿で侍女として働かされていた、をそのまま使っています。
 6-5にて、最初に助けたピンク(桜)色の花の娘と、ビッグバン状態の時に登場する蕾の娘の一人が前回の二人ということになりました。

・セクトニアの王国は、元々あった国を侵略したと言うより、彼女がフロラルドに初めての統一国家を築き上げた、という感じで考えています。

・『鏡の大迷宮』のストーリー展開がかなりうろ覚え(ごめんなさい) なので同作に対する自分なりの解釈(別名オリジナル設定)が満載です。
 もっと言えばディメンションミラーに対する自解釈のまとめ、のつもりなのですが、やっぱりまとめきれていないかも。

・カービィのビッグバン能力およびそれをもたらしたと思われるワールドツリーについて…ゲームでは(以前のスーパー能力とは違って)時間制限が無い、発動するとステージクリアまでずっとその状態が続く、などの点から連想して、「莫大なエネルギーを操れるが消耗も激しく、さらに自分の意志では解除できない」「ゲームにおけるゴール扉など、一種の“パワースポット”を利用し相殺させることで、ようやく元の状態に戻れる」といった、『諸刃のつるぎ』的な能力であると解釈・描写しています。


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【トリデラ】天の女王と鏡の幻想


 それは、ポップスター全土に広がる、有名な おとぎ話――――


   空の上には、不思議な不思議な『鏡の国』への入り口がある。

   そこでは、鏡に映り込んだ “願い” を、叶えてくれる。


 おとぎ話は、ウソではない。広まるにつれ少しずつ形を変えていっても、その元となる事実が確かに存在する。

 ……だけどそれは、真実でもない。 それ故に “おとぎ話” なのだから―――。



1.カービィvsクィン・セクトニア


 花びらの猛攻をくぐり抜けながら、勇者は叫ぶ。

「そんな姿になってまで――― “自分じゃないモノ” に成り果ててまで!!
 キミは、いったい、何を望んでいたのさ!?」

 冒険のさなか、何度もワールドツリーがもたらした不思議な実を口にし、そのチカラを宿してきたからこそ分かる。―――ワールドツリーの生命力は、強すぎる。
 他者の能力を借りる戦い方に長けたカービィでさえ、その扱いには、特に “能力との分離” にはコツが必要だったのだ。…それなのに、彼女はその生命のすべてを、ワールドツリーに宿してしまった。
 戦士の直感が囁く最悪の予想に、悪寒が走る。
 …こうなってしまえば……きっと、もう元には戻れない―――



 セクトニアは不快だった。
 あくまでも逆らうと言うのか、この羽もなく飛び回る小さな子虫は。

「――セクトニア!」

 ピンク色をした子虫は、しきりにこちらに向かって声を上げている。
 その声が、その言葉が、何を意味しているのかも判らない。ただ不快だった。己に向けられるすべての感情が。

 ―――排除せよ。

 己の一部と化した花びらのビットが、その身を鋭利な刃へと変えて子虫に襲いかかる。
 回転しつつ戻ってきたビットを何気なく見下ろしたその時、ふと、…ひとつの光景が頭を掠めた。

 小さくも咲き誇る花。花を握り、差し出す手。……この『記憶』は何だろう。
 埋もれてしまった遠い記憶―――大切なものだった気もするのに。


―― …わらわの、望み?


『 … … セクトニア様が望むなら、いくらでも、お届けするのね! …あ、お届けいたしますっ! … … 』

 美しく可憐な花々を器用な手で摘み取り、そう微笑んでくれたのは……誰、だっただろうか。


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(追記)3/19最終調整