鏡組とは離れて。ブラデの登場作品である『トリデラ』から発生した設定、「天上の楽園」フロラルドの創作設定について。
…正直に言って…あまりに原作での描写を無視した設定を続けるのも息苦しくなってしまい、自己流なタラセクのお話「天の女王と~」の続きを考える気が、現在ではかなりしぼんでしまっているのですが…。 とは言え、フロラルドについて考えたお話はドロシアなど他のキャラに関わる部分もありますので、全部なかった事にする気にもなれず。そんな訳でこれから使うかどうかは分からないけれど作った設定の一部をここでまとめてみる事にしました。
ものすごく単純な言葉遊びのようなものですが。
タランザは「虫の民」であると同時に「雲の一族」の末裔、という設定でした。…クモなので。(単純!)
雲の一族、つまり、プププランドの「雲の王」クラッコの関係者。
タランザのご先祖様が、元は何代か前のクラッコに仕えていた『雲紡ぎ』と呼ばれる娘の一人で、フロラルドに住んでいた『ある特殊な能力を持った虫の民』の青年と恋に落ちました。でも、フロラルドの民が荒れ果てた外界との接触を完全に断つ結界を張る、という決断を下したと聞き、このままでは愛する人ともう会えなくなると知った雲紡ぎの娘はクラッコの宮殿から抜け出し、フロラルドへと駆け落ちするという道を選びました。 もともと生真面目な性格だった彼女は、二度と空へと還ることを己に禁じたのですが、その想いがあまりに強すぎたため、その後彼女が遺した血族にも影響を与えてしまい……本来は空の宮殿に戻る事を禁じるという自分に向けての決意だったはずのものが、現代では、雲の血を引く虫の民の一族出身者を蝕む「太陽の光を浴びただけで苦しくなる」という生まれついての完全な呪いへと変質してしまっていた。
…というのが、タランザが太陽光を嫌い、少しずつ魔力で切り取って封じた「サンストーン」を作っていた主な理由、でした。(※原作では、サンストーンを作ったのはセクトニアらしいですが、我が家では太陽を嫌っていたのはタランザのほうと考えていました)
(ぎりぎり、まだセクトニアとタランザが同種族出身でも、通じる設定にはなっていると思う…けどどうかなぁ。)
(そしてこの、フロラルドに降り注ぐ太陽光が少しずつ奪われていたという事実が、積もり積もってフロラルドに住まう者たちを少しずつ狂わせ始めた原因の一つ……としていました。カービィの手でサンストーンがすべて解放されたので、事件後は昔のように穏やかな、陽光豊かな地へと戻っていきます)
『トリデラ』で登場したクラッコは、偶然見つけたタランザの事が気になって、プププランドからフロラルドへやってきたところ、タランザの術に巻き込まれてカービィと戦った、としていました。
ストーリーモード終了後(※まだソウルが登場するより前の時期)、EDでデデデ大王をプププランドへと届けた後、タランザは彼女が消えたのと同じ朝の陽光を浴びて、このまま自分も消えてしまおうと思っていました。そこへクラッコが現れて、太陽光を遮ってしまったため、自暴自棄になったタランザは追い掛けてきた大王やカービィ、そして天空の民の娘たちと言い争いになりますが、クラッコが「これは我が国の罪人でもあるから、しばらくは私が預かる」と強引にタランザを連れ去ってしまいました。タランザは体力の限界になり気を失ってしまい抵抗する事もできず、デデデ大王の取り成しもあってその時は天空の民たちも引き下がります。
が、大王が思っていた通り、クラッコはそんな面倒なことを引き受ける気は元から無くて。ただ、タランザの身を蝕む複雑化した呪いだけは、どうにかしてやりたいと考えていました。元はクラッコに仕えていた部下が生み出してしまった呪いなので、クラッコになら解けるだろうと、そして無事にこの呪いが解けたら、タランザをほとぼりが冷めるまでプププランドに置いてやってくれ、と軽い調子で頼むクラッコに、デデデ大王は苦笑しながら、面倒ごとを引き受けます。
…その後、約ひと月が経つ頃には、タランザも再び天空の民たちと向き合う覚悟を決めてフロラルドに戻る決意をします(※「タランザでバレンタイン」の後ぐらい。ちなみにこの話のラストでタランザが昼間から外出していたシーンを、陽の光に苦しむ呪いは無事に解けたという事を示すのに繋げるつもりでした)
が、その直後セクトニアがソウル化して出現。タランザが見守る中、カービィはセクトニアソウルと戦い、そしてその二人の戦いを、プププランドから見ていたドロシアが絵画として描いていた事が、最後のきっかけとなりました。『ドロシアが描き留めたセクトニアの魂』をタランザが絵画の世界の中へと飛び込んで迎えに行き、ドロシアたちのチカラを借りて、セクトニアはこの世への復活を果たします。
復活したセクトニアは、本当はずっと彼女を待っていてくれた天空の民たちに迎えられ、再び女王へと復帰しました。(=「天の女王と優しい未来」)
真の美しさを取り戻した天上の女王の傍らには、これからも、心優しき魔術師が常に寄り添っているのだと…… そういう物語を、空想していたかった。
タラセクに関しては、もうあきらめている部分が多いですね…。ごめんなさい。
…… …… ……さて!!
いろいろ突然に出した設定がありましたが、タランザのご先祖様のお話で出てきた「昔、フロラルドが外界との接触を断つ結界を張った」という部分。これが、ドロシアとペインシア絵画姉妹の別離と狂気の始まりに関わっていたりしています。というか、ドロシアの元になる絵画が描かれたのが、フロラルドの一角ロリポップランドでした。ドロシアは、実はフロラルド出身です。
フロラルドの結界が張られる直前にドロシアが地上へと飛び出してしまったため、入れ違いでロリポップランドに届けられたペインシアとドロシアは現代まで出会う事もできず、それぞれ長い長い時間を孤独に過ごす事になってしまいました。
だけど、偶然とはいえタランザがペインシアをカービィと戦わせた事で、カービィはドロシアにフロラルドの地と彼女に似た少女の存在を伝え、二人の姉妹は数千年の時を越えて、モデルの娘たちには生涯叶うことのなかった「姉妹の再会」をついに果たす事ができました。
ドロシアは『タッチ!カービィ』の事件の後、プププランドに居城を構えていたので、ペインシアは姉に迎えられ、姉妹でプププランドに暮らし始めます。(このあたりの話はほんのりと、2014年の「ハロウィン小話」ギャラドロ編で書いてます。)
次は、フロラルドに張られていたはずの結界が、どうなったのか。というかこの結界について最初に思い付いた時のお話を、大王さまとマホロアに語ってもらおうと思います。