2019年5月20日

鏡の黒影闇3人組

 我が家設定の「鏡の国」黒影闇3人組について。
 既に書いてしまっている部分もありますが、彼らに関してはかなり自己流な書き方をしております。具体的に言うと、シャドーカービィとダークメタナイトについては我が家版の呼び名があります。 そして、デデカビ(※デデ→カビ片想い)が前提の部分もあるものの彼らとはまた違う道を進み始めた「ブラデシャビ」が中心になっています。

 もともと、シャドーカービィのことを「シャドー」呼びする事に個人的にはちょっぴり抵抗がありまして。自作「天の女王と鏡の幻想」の最後にちょっとだけ彼を出演させましたが、あの頃は、キャラクター間の会話では彼の事を「鏡の国のカービィ」もしくは単にカービィと呼ぶようにしていました。
 これは単純に、カービィを「この世界において特殊な、他に類を見ない唯一の存在」と考えていたため、シャドーカービィを「カービィの影」と扱うのは、自分がやりたいことと少しずれてしまうな…という個人的なこだわりでしかないです。
 ですがその後……たしか『ロボプラ』が出る少し前、ちょうど『鏡』12周年が近づいていた頃だったかな…? ふと、シャドーカービィに愛称を付けるなら「シャビィ」かな。と思い付きまして。「シャ」ドーカー「ビィ」から取って。
 ではそれなら、「ダー」クメタナイ「ト」は、「ダート」か。…と思ったら、妙にしっくり来て……それで思い付いたのが、ブラデが二人に愛称を付ける(押し付ける)お話。

 ずっと描いてみたいと思っているのだけどなかなか細かい部分が思い付かないでいるお話なのですが、書いてみるなら、こんな感じでしょうか。

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 ある日の鏡の国……

 ブラックデデデとダークメタナイトが、相変わらずシャドーカービィに叱られている。だいたいは彼らが所構わず繰り広げるケンカが原因なのだが、小言を聞かされているうちにちょっと逆ギレを起こしたらしい、ブラックデデデが突然吠えた。
「…ッだーーうるっせーなぁ! だいたいッ、シャドーカービィだのダークメタナイトだの…お前らの名前、長ったらしいんだよッ!! ……よしっ、決めた!

 ―― お前の名前は『シャビィ』だ!! これからはそうとしか呼ばねーから、覚悟しとけよッ!!」

 ビシィッ! と指を突きつけられて宣言され、眼を丸くするシャドーカービィ ……その胸の内側で、とくん、と何か熱いものが脈打った。
 唖然としているシャドーカービィを気にした様子もなく、ブラックデデデは今度は隣で呆れた視線を送っていたダークメタナイトに向けて指を突きつけ直す。
「んで、お前は『ダート』な」
「……っはぁ!? な、…ふざけるな貴様! 何を勝手にヒトの名を略して……!」
「『シャビィ』に、『ダート』……うむ、我ながらなかなかいいセンスじゃねーか」
「聞け!!」
 突然押し付けられた『名前』に、当然ながら猛抗議するダークメタナイト……ダートの声を聞き流して、うむうむ、と一人満足げに頷くブラックデデデことブラデ。
 二人の騒ぎを聞きながら、シャドーカービィ……シャビィは、ただただ、ブラデを見つめていた。


 ……シャドーカービィ……「カービィの影」。
 カービィ、この鏡の国を救ってくれたヒーロー……彼の「影」であることは、彼が生まれた理由そのもの。それを、否定したことは無い。……だけど同時に、それは、抗いようのない背負うべきものでもあった。
 カービィが、鏡の存在であるシャドーカービィをあえて「カービィ」と呼ぶのは、優しさと同時に彼なりに考えた末のけじめ。それを知っていたから、彼の「影」という己の存在理由も、受け入れていた…つもりだった。……なのに……。


 ―― お前の名前は『シャビィ』だ!


 シャビィ……シャドーカービィを、短くしただけ。…とっても単純な。
 だけど。そこに、「カービィの影」は、無くて。
 …ううん、本当はある。無くなった訳ではない。だって、それはボクの生まれた理由でもあるのだから。 ただ……。

「… … ……ふ、……ふふ……ふふふ…っ」
 思わずもらした笑い声に、ぎゃあぎゃあ、と掴み掛からんかの勢いで言い争っていた二人が唐突に静かになって、驚いたようにシャビィを見る。それでも止まらなくて、シャビィは薄く涙を滲ませた笑顔を、ブラデに向けた。

 ……『新しい名前』……そんな、こんなにも単純な方法で。
 だけどそれが示すものは、「カービィの影」であると同時に、紛れもないボク自身。
 「影としてのボク」を否定しないままの、「新しいボク」の名前…。


「…ありがとう、ブラデ。……とっても、素敵な名前、もらっちゃった」
 ―― ボクは、「影」以上の意味を、存在を…… キミに、与えてもらえた―――。


「……お、おう」
 涙を滲ませながら、それでもどことなくすっきりとした、清々しささえ感じる笑顔で。見た事もないシャビィの笑顔に、ブラデは照れることも忘れてただ頷き返し、抗議を続ける訳にもいかなくなったダートは思わず口をつぐむ。
 自分が涙を浮かべている事に気付いたらしいシャビィが、あわてて顔を拭う。照れたような笑顔を浮かべて、改めて声を掛けた。
「えへへ……、…でも、知らなかったなぁ。ブラデの「デ」って、デデ「デ」のデだったの?」
「――おうっ、そうだぜ! …つっても今思い付いたんだけどな!」
「あははっ、ブラデらしーっ」
「……何を言っているのかよく分からんぞ、貴様ら……。」
 シャビィに話し掛けられてあっさりといつもの調子に戻るブラデに、ちょっと置いてきぼりな気分で、虚しくツッコミを入れるダートであった。


△▲△ ▲△▲

 …という訳で、ブラデさんの「デ」は「ブラ」ックデデ「デ」の最後のデ、というのが我が家設定です(笑)


 カービィは、デデデ大王に「誕生日」を作ってもらい、
 シャビィは、ブラデに「新しい名前」を作ってもらった。
というのが我が家でのデデカビとブラデシャビです。

 この3人組についてもいろいろと自己流設定てんこもりなので、もう少し彼らのお話を続けたいと思います。